田所 絵梨さん

田所絵梨さん写真
  • 田所 絵梨さん 1982年生まれ 茨城県在住
  • 第1子/2019年3月生まれ/1歳(女)
    ※掲載の年齢は取材時のものです。

ママたちに少しでもリフレッシュできる時間を届けたいという思いから、ママクライミング教室を立ち上げられた田所絵梨さん。1,000人のママにクライミングを伝えることを目標にかかげて熱い思いを語るその眼差しは、子どものようにキラキラと輝いています。

不安で涙が止まらなかった産後

産院は至れり尽くせりで
母子別室でしたので
昼間に赤ちゃんの
顔を見に行って
ミルクを飲ませるくらいで。

でも産後の体って
全身痛いし
おっぱいも岩のように
固く張って痛くて。

そんななか
家に帰ってからのことを
想像すると
「私、大丈夫かな?」と
涙が止まらなくなって
実家の母に電話したり
していました。

退院する朝、
旦那にお迎えに来てもらって
その足でスーパーに
寄ってもらったんです。
これからの食料とか
買っておこうと思って。

そしたら
涙が止まらなくて。
泣きながら買い物しました。

昼間は旦那がいないし
一人で育てなきゃいけない。
不安でたまらなかったんです。

1か月格闘したおっぱい

入院中もほとんどミルクでしたし
退院後もおっぱいを
飲んでくれないんですよね。
おっぱいが張ってるから
飲ませたいんだけど
全然飲んでくれなくて。

痛いからニップルつけてみたり
何度も挑戦しました。

でもやっぱり飲んでくれないから
お友だちに教わった
母乳育児相談室に行きました。

そしたら、
「ちゃんと出てるよ~」
って言われて。
飲ませ方を
練習させてもらいました。
2~3回通ったかな?

まずは直接無理やり吸わせて(笑)
そのあと
事前に搾乳しておいたお乳を
哺乳瓶で飲ませて
また次の授乳のために
搾乳しておいて。
それを1日中。

あまりに大変だから
途中、ミルクに切り替えようかと
何度も迷いました。

でも
1か月後、
初めてちゃんと吸ってくれて!

「あ、人間って
 哺乳類なんだ!」
って思いましたね。

心ない言葉と孤独

そんな感じだったので
朝起きたまんまの格好で
頭ボサボサで
夜になってもその格好で。

仕事から帰ってきた旦那が
家の中と私を見て

「今日1日何やってたの?」
って。

「え、何って
 1日中おっぱいあげてた」
って言っても
理解してもらえなかった。

とにかく
孤独でした。

授乳のコツをつかんでから

母乳って
どれくらい出てるのか
わからないじゃない?
だから
少しミルクを足すんだけど
あげすぎてもダメって聞くし。

ちょっと飲ませては
体重計に乗って
「あ、増えてないな」
とか、やってました。

そうこうしながら
だんだんコツもつかんで
慣れてきて
抱っこして外に
連れ出すようにもなってきました。

2~3か月の子を抱っこしてると
コンビニのおばちゃんとか
声かけてくれるんですよね。

初対面だけど
子育ての大先輩のおばちゃんが
自分の苦労を共感してくれて
嬉しかったなぁ。

やらねばならぬ!思い込み

最初は母乳で悩みましたが
次は離乳食です。

1人目の子だし
ベビーフードは使いたくない
って思ってたので
1日中離乳食作ってましたね。

8~9か月になると
娘の意思が出てきて
ひと筋縄にはいかなくなりました。

1日中娘の何かしらを
やってる毎日。

でも、そうやって
一生懸命娘のことをやったり
家事をしたりすることで
他のママにも
「私は頑張ってる」
って言えるんじゃないかと
思って頑張っていました。

夜中まで授乳してるから
寝不足なんだけど
朝は旦那の弁当作って
掃除してお料理して
子どもの世話をして。

自分のことは置いておいて
そうやるのが
当たり前だと思って。


でもある日
お友だちが
「私なんて朝ごはんも
 弁当も作ってないよー
 朝なんて11時くらいに
 起きるよ!」
って言ってるのを聞いて

「えっ、それでいいんだ!」
って思って
少し緩めることができて
ラクになれましたね。

それまでは
手抜きもできなかったんだけど
お風呂洗いも
流しておけばいいか、とか
娘の風呂も
洗わなくても
浸かればいいか、とかね。

パートナーへの罪悪感と葛藤

子どもに対しては
手を抜けるようになったんですが
旦那さんに対しては
手を抜くことに罪悪感があって。

「今日はしんどいから
 ごはん作れない」
とか
「朝起きれないんだ」
とか
言えないんですよね。

働いてくれてるし
自分はせめて
旦那さんのご飯くらい
作れないと
価値がないんじゃないかと
思ってしまう。

外食とかあまり好きじゃない
旦那さんなので
「絵梨さんの作ったものが
 食べたい」
とか言われると
余計にがんばっちゃう・・・。

でも完全にワンオペ子育てで。

おっぱいあげてる間に
「ミルク作って」
って言っても
「オレ、お風呂入るから」
って断られたり・・・苦笑

さみしかったです。

女の人は自分自身が妊娠して
出産して、と経験するから
すぐ母親になれるけど
男の人ってなかなか
実感がわかないって
言うじゃないですか。
だから難しいのかな?

だんだん
わかってくれることも
多くなってきましたけどね。

ただ私としては、
一人ぽっちでさみしくて。
“寄り添ってくれる気持ち”が
欲しかっただけなんですよね。

パートナーとの考え方の違い

子育てしていくと
色んな問題とか疑問が
出てくるじゃないですか。

たとえば
無農薬の野菜にこだわることとか。

私は無農薬のお野菜を
娘に食べさせたくて
できれば選びたいと
思っていたんです。

でもそれを旦那に言うと
大反対されて。

無農薬のお野菜ばっかり
食べることで
他の普通のものへの耐性が
なくなったら困る!
っていう考えで。

スーパーで買える
ごくごく普通のものを
食べさせろって言うんですよね。

でも私も引き下がれなくて
無農薬のお野菜を
買いたいって言うと

「じゃあいいけど
 もう俺は何も言わないし
 聞かないから
 話さないでくれ」

って。

あとは
予防接種を受けるかどうかとか
泣いたらすぐに
駆け寄ることに対しても
私が甘やかすから
わがままになるんだ。と。

分かって欲しい
っていうのは、
私のわがまま
なのかなぁ・・・?

やりたいことは迷わず挑戦

娘ももうすぐ2歳。
旦那さんに1日
面倒を見ていてもらうことも
できるようになりました。

クライミングを通して
自分自身と向き合うことで
色んな意味で
成長できています。

ピンと来たものは
どんどん挑戦して
自分を丸ごと
大切にしてあげたいと
思っています。

いま挑戦しているのは
~ヒップと自己肯定感を上げる
クライミング Lesson~(仮)

クライミングをして
楽しくヒップアップ
筋力アップ
代謝アップ
免疫アップ!(笑)
どんな自分もまるごとハグして
自己肯定感もアップ!

皆さんもぜひ!!

田所絵梨さん 素敵な子育てエピソードを
ありがとうございました!