根本 真寿美さん

根本真寿美さん写真
  • 根本 真寿美さん 1980年生まれ 茨城県在住
  • 第1子/2011年5月生まれ/小学3年(男)
  • 第2子/2013年11月/小学1年(女)
  • 第3子/2016年4月/年少(女)
    ※掲載の年齢は取材時のものです。

写真撮影協力:真寿美さんのお子さま

水戸の美容室サロン『スビックアウローラ』四代目・ビューティライフコーディネーターの根本真寿美さん。美と健康についての意識と知識の高さは日本一!と言っても過言ではないほど。3人の子育てに奮闘しながらも、仕事との両立を楽しみながら回遊魚のように止まることなくパワフルに活動されています。
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震災後の外出自粛から始まった子育て

東日本大震災のとき
第一子がおなかの中にいました。
妊娠8か月のときでした。

産後はいまのコロナ禍の
外出自粛に
似ている状況でしたね。
子連れで外に出るなと言われ
仕事も休んでいいよ。と。
「放射能のなか
 運転しなくていいから!」
と。

私の場合、外に出ないと
息がつまりそうになる性格だから
引きこもってたら
私がうつになっちゃう!
(たぶん少しうつになって笑)

子供が泣いていたら
一緒に泣きたくなったり、
気分もめいったり…
だったので、
親とかまわりには内緒で
買い物に出かけたり
してましたね。

だって
生まれたての赤ちゃん
ひとりで家で留守番
させるわけにいかないから
どうしても子連れで
買い物行くよね!
(両実家は車で1時間かかる場所に住んでましたから)

震災後の放射能を心配して
千葉から神奈川へ
避難している友人家族もいました。

「茨城で大丈夫なの!?」
と言われたことも
ありましたが
避難なんて
そう簡単にできないもん!

いま、コロナ禍で
引きこもってるママも
多いと思うけど
やっぱり外とつながってる
というのは
『ココロの栄養』になると思うので
大事だと思います。
ママもストレス発散は
必要です。

パパに子どもを預けるのはパパへのプレゼント

旦那さんは仕事だし
ひとりで頑張らないと
って思ってやってました。

でもある時、旦那さんが
「俺ももっと子どもの世話したい」
って言い出したんです。

「子育てに参加したい」
って。

やりたいのに、
私が全部やっちゃうから
手が出せないって
さみしかったみたいですね。

私は私で
外で働いて疲れてるだろうから
子どもの世話は
私がやらないと、と
思っていましたから。

旦那さんからは
「いま何をすればよいのか
 具体的に言ってほしい」と
言われました。

母親って、産院からずっと
お世話してるから
分かるんだけど
男の人は分からないんですよね。

そこで
あ、男の人に対して
「気づいてよっ!」
って思っちゃダメなんだな、と
言わないと分からないんだな、と。

それからは
旦那さんがお休みの日は
預けて外出したり
するようになりました。

でも不思議と
自分の親に預けるのは
全然問題ないのに
旦那に預けると
不安なんですよね・・(笑)

ま、
『私の時間をもらってる』
という意識じゃなく

『パパと子どもの時間を
 プレゼントしてる』
と思うようにしたら
罪悪感もなくなったし
ラクになりましたよ。

仕事復帰と保育園問題

第一子が3か月くらいで
仕事復帰しました。

保育園には入れなかったので
しばらくは子連れで
サロンに出勤しました。

幸い実家のサロンなので
授乳時間になったら
部屋に入って授乳して
また店に立って
という感じで。

仕事を始めると
自然とおっぱいの出が
悪くなって。
自律神経の関係もあるのかなー?

5か月くらいで母乳は
卒業しミルクを足しました!

第二子、第三子は
3か月で卒乳でした。

保育園に入れるようになって
仕事と家庭とが
分けられるようになってから
ラクになりましたね。

ずっと家には
いられない性格なので
子どもは可愛いけれど
やっぱり仕事と
両立していくことで
大変だけど楽しかったです。

保育園に関しては
第二子はすんなり入れたけど
第三子は入れなくて
2年間くらいは
2つの保育園に
送迎していました。

土曜日は別の場所に預けたり
お弁当を持たせる日があったり
それぞれの保育園の
違いや良さを
改めて知ることが
できました。

ニオイに敏感な娘

第二子の娘が
年中さんの頃
保育園で吐きぐせがついて
給食が食べられない日が
続きました。
半年間くらい続きましたね。

家では食べられるのに
保育園では食べられない。
ひと口食べたら
吐いちゃうんです。

ニオイにもすごく敏感で
ニオイだけで吐くことも
ありました。

運動会の練習とか
環境の違いなんかで
何かと責任感に
駆られてたんじゃないかなぁ?

年長さんになったら
徐々に良くなっていきました。

ときどき
「ママと2人の時間が欲しい」
と言うことがあるので
そういうときは
お買い物に1人だけ
連れて行ったり
お迎えの順番を変えたりして
2人だけの時間をつくるように
しています。

3人兄妹だからね。
それぞれ大事にしないと。

長男の発達障害の疑い

第一子(息子)は
年長の夏休み頃から
みんなの輪に入れず
ひとりで頑固になることが
多くなってきました。

保育園からは
「小学校に入ってから
 心配だから」
と、発達障害児向けの
運動療法をしている教室に
通うことをすすめられました。

正直、
「なんでうちの子が?」
「全然ふつうなのに?」
と思いましたが
利用できるものは
利用してみようという気持ちで
9月~3月まで通いました。

通わせることで
その情報が小学校のほうに伝わって
あらかじめ配慮してもらえるので、
それがメリットだと思って
行かせてましたね。

実際には小学校入学前の
相談でリスクの検査をしたら
通常クラスで大丈夫
と言われたので
通常クラスに入学しました。

先生との相性が悪すぎた

でも、1年生のときの
先生が合わなかったんですね。

ほぼ毎日のように
電話がかかってきました。

内容としては

「お友だちをキックしました」

「たたいちゃいました」

「机を蹴っ飛ばして
 私(先生)にあざができました」

「教室を飛び出して
 窓によじ登ったので
 止めようとしたら
 殴られました。
 もう私の力では
 どうにもなりません」

半分クレーム?のような電話。

私も仕事をしていますから
18時半に開放学級(学童)へ
お迎え行って
家に帰って
お腹空かせて待ってる
子どもたちをなだめながら
夕飯の準備をしている最中の
19時前に、毎日電話。

もちろん
息子が悪いところもありますから
丁寧に謝りますし
息子に言い聞かせますけどね。


息子自身、教室での
居心地は悪かったみたいです。

息子はやってないのに
友だちから
「〇〇くんがやりました」
と言われると
先生は息子から意見を聞かずに
ただ「あやまりなさい」
と言う。

息子としては
「なんで
 あやまらないといけないんだ?」
となります。

そんな感じで
先生から色眼鏡で
見られていたところが
感じられたので

「そんな教室、行きたくなければ
 行かなくていいよ」

と、私も夫も言っていました。

息子のために選んだ特別支援学級

そのうち担任の先生から
「他の子たちもいるので
 〇〇くん1人の面倒を
 みることはできません」
と、言われ
6月から特別支援学級をすすめられ
入ることになりました。

入学前の診断では
普通なんですけどね。

でもま、
特別学級の先生は
しっかりルールを決めて
子どもの想いも尊重しながら
叱ったり話したり
してくれましたから
そのほうが息子にとって
良かったと思います。

いまは普通のクラスで
受けられる教科は
普通クラスで受けて
苦手な教科は
「〇分受けたら特別学級に」
とルールを決めてやっています。

学校という社会のなかで
子どもが社会性を見つけるために
どの方法がいいのかを
息子に学ばせて
もらっています。

親のエゴで
支援を使わなかったり
受け入れなかったりするのは
違うと思うので
利用できる支援や相談は
受けたほうがいいと思います。

数えきれない謝りの電話

それにしても
息子はトラブルが多く
先生からの電話は
しょっちゅうかかってきます。

トラブルがあったときは
「すぐにお迎えに来てください」
と電話があります。

息子の場合、だいたい
加害者と思われている時が
多いので

「あやまりの電話を
 いれたほうがいいですか?」
と先生に確認すると

「今回はお互い様なので大丈夫です」
という場合もあれば

「あやまりたい意思があれば
 電話番号をお教えしても
 いいですよ、と言われてます」
という場合もあります。

そういうときは
家に帰ってから
息子を目の前に座らせて
電話をかけます。
もちろん、親としてあやまります。

「子ども同士のことですし
 一緒に子育てがんばりましょう」
と言ってくださる方も
おられましたし、

「なんでうちの子ばっかり
 やるんですか!?」
と、お怒りの方もおられます。

私としても
何度も同じ子のところに
電話をかけるのは
正直キツイです・・汗

でも、必ず息子に
「〇〇(息子)だけが
 悪いんじゃないからね。
 ママは〇〇の味方だから」
と伝えます。

息子にも理由があって
行動しているので。

病院・薬との付き合い方

息子が年長の夏頃から
気持ちの切り替えが難しくて
チックの症状が出ることが
多くなりました。

ことばとこころの教室にも
すすめられて通いましたが
チックの症状で栄養に詳しい
心療内科があることを知り
病院を訪ねました。

お薬はできれば
使いたくない旨を伝えると
サプリメントで
対応してくださりました。
チックの症状は
落ち着いてきました。

でも小学校入学し環境の変化
ストレスも大きくなったとき
「暴れん坊」
(昔のやんちゃな子)に!

そこで薬を飲んでみたところ
副作用で眠くなるんです。

だいたい4時間目に眠くなって
給食の時間も眠ってしまって
「お昼も食べてないので
 お迎えに来てください」
と学校へ迎えに行くことが
続きました。


1年近く薬を飲んで
改善が見られませんでした。

小学2年生になって
環境が変わった時
チックの症状が
強く出るようになって。

2年生の夏休みから
薬のデトックスを
してみようと挑戦してみると
昼間、眠くならなくなったんです。

そこで病院を変えて、
いまは薬を使わず
プレイセラピーや
カウンセリングで
対応してもらっています。
今は薬を何も飲んでません。

もちろん、これから
成長期・思春期と
自分でコントロールできない
ことが出てくるかもしれないので
薬が必要な時期が来るかも
しれません。

でも私としては薬は
あまり使いたくないのを
病院の先生は知っていて

先日、先生と相談している際には

「薬出してほしければ出すけど
 お母さんは飲ませたく
 ないんでしょ?
 だったら出せないよ」

と言われました。
薬を飲んだりやめたり
というのは
子どもが一番つらいですし
親が薬を信用していなければ
出せない。ということです。

できれば薬飲まずに

自分の心や
周りの温かい心で
コントロールできることを
願っています。

男の子にはお父さん

あとは、男の子だし
もう思春期だから
「お父さんとの関わりを
 見直してね」
と医者からアドバイスされました。

もうお母さんの出る幕は
ないそうです(笑)

最近は息子も
プレイセラピーなどで
少し落ち着いていて
ちょっかい出してくる子には
かかわらないよう
遠くから見てるように
しているようです。

お友だちとの距離感も
つかめてきて
成長を感じるので
やっぱり薬だけじゃ
ないなぁと感じています。

根本真寿美さん 素敵な子育てエピソードを
ありがとうございました!